PHPの件に続いて、今度は「電子証明書」に問題が見つかったというニュースが出ています。今回はWebサイトではなく、普段お使いのパソコンやスマートフォンの話です。
先に、やることをまとめておきます。お客様から実際にいただいたご質問への答えは、そのあとの「よくあるご質問」にまとめました。
やることは3つだけ
- 普段お使いのブラウザ(Chrome、Safari、Edgeなど)を最新版にする
- パソコン・スマートフォン本体をアップデートする(Windows Update、iPhoneの「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」など)
- 確認ページを開く:emudhra.we-have-a-problem.com
ページを下にスクロールすると確認が始まります。すべて緑の「Did not connect」なら対策できています
何が起きたのか
インターネットでホームページを開くときには、「このページは本物です」という身分証明書のようなもの(電子証明書)が、裏側で自動的にやりとりされています。パソコンやスマートフォンは、それを見て本物かどうかを判断しています。
2026年10月、この証明書を発行している海外の会社の一つ「eMudhra(イーマドラ)」で、証明書づくりに使う大事な鍵が不適切に作られていたことがわかりました。そのため、第三者が本物そっくりの偽の証明書を作れてしまう状態になっていました。条件によっては、銀行やメールなどのページを開いたつもりが、偽のページにつながってしまうおそれがあります。
Chrome、Firefox、Edgeでは、すでに問題の証明書がブロックされています。一方、Apple(Mac・iPhone・iPad)の対策には一部漏れがあり、確認ページの12項目のうち3つ(「G3B」と書かれた項目)が「Insecure」になるという報告が相次いでいます。Appleの修正を待っている状態です。2026年10月22日時点で、実際に悪用されたという報告はありません。
端末ごとの今の状況
2026年10月22日時点で、報道や実際の確認結果をもとにまとめました。
| 端末・ブラウザ | 状況 |
|---|---|
| Windows(Chrome・Edge) | 対策済み |
| Android(Chrome) | 対策済み |
| Mac(Chrome・Firefox) | 対策済み |
| Mac(Safari・アプリ) | 12項目中3つが「Insecure」になる報告あり(Appleの修正待ち) |
| iPhone・iPad(すべてのブラウザ) | 12項目中3つが「Insecure」になる報告あり(Appleの修正待ち) |
よくあるご質問
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チェック印と文字の色が違って表示されました。大丈夫ですか?
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大丈夫です。判断は文字で見てください。緑の「Did not connect」なら、対策ができています。チェック印は絵文字なので、スマートフォンの機種などによって色が違って見えることがあります。
対策ができていないときは、赤い文字で「Insecure」と表示されます。
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パソコンは全部OKでしたが、スマートフォンだけ「Insecure」が出ました。
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iPhoneやMacでは、Appleの対策に一部漏れがあるため、「G3B」と書かれた3つの項目が「Insecure」になることがわかっています。ご自身で直す方法はなく、Appleの修正を待つ状態です。
修正が届くまでの間は、カフェや駅などのフリーWi-Fi、知らないWi-Fiにつないで、ネットバンキングやクレジットカード番号の入力などの大事な操作をしないようにしてください。ご自宅のWi-Fiや携帯回線(4G・5G)なら、ふだん通り使って大丈夫です。iOS・macOSのアップデートが届いたら更新して、もう一度確認ページを開いてみてください。
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スマートフォンで別のブラウザに替えて開いても、結果が変わりません。
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iPhoneでは、ChromeなどのアプリでもSafariと同じ仕組みで本物かどうかを判断しているため、ブラウザを替えても結果は同じになります。Appleの修正を待ってください。
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自宅のWi-Fiと携帯回線(4G・5G)、どちらが安全ですか?
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どちらも、ふだん通り使って大丈夫です。偽のページにつながされるのは、通信の途中に割り込まれたときです。ご自宅のWi-Fiや携帯回線は、割り込まれにくい通信です。
気をつけたいのは、不特定多数の人が使うフリーWi-Fiです。
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会社のパソコンは、どうしたらいいですか?
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会社のネットワークで、通信を中継・検査する装置やサービス(プロキシ)を通している場合は、本物かどうかの判断をパソコンではなくその装置が行っています。この場合、パソコンを最新にしても、装置側が対策されていなければ効果がありません。
社内のネットワーク管理者や、装置の提供元に「eMudhraの証明書の件への対応が済んでいるか」を確認してみてください。
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Webサイトのほうで、何か対応は必要ですか?
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必要ありません。今回はWebサイト側の問題ではなく、見る側の端末の問題です。

確認ページで赤い表示が出ると、ドキッとしますよね。でも、ご自宅のWi-Fiや携帯回線でふだん通り使う分には、過度に心配しなくて大丈夫です。気をつけるのは、外出先のフリーWi-Fiで大事な操作をするときだけです。
ひとりで抱えなくて大丈夫です
PHPの件に続いて、セキュリティのニュースが続いています。「どれが自分に関係あるのか分からない」「何をしたらいいのか分からない」。そんなときは、ひとりで抱えずに声をかけてください。
- 確認ページの結果の見方が分からない
- 会社のパソコンやネットワークが大丈夫か不安
- Webサイトのほうも念のため見てほしい
という方は、お気軽にご相談ください。
結果の見方を一緒に確かめたい、設定を手伝ってほしいといった場合は、オンライン(ZOOM)でのご相談も承っています。
(月額の保守プランをご契約中のお客様には、すでに個別にご連絡しています。)
参考
- Eight eMudhra CA Keys Compromised(The Hacker News)
- Mozilla, Google, Apple block compromised eMudhra CA certificates(BleepingComputer)
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